心臓の検査

心臓CTとは?

↑心臓CTで撮影した心臓の画像

 

 

本記事では、心臓CTの具体的な内容や

 

注意点を記載しています。

 

検査のご予定のある方はぜひ参考に

 

してみてください。

 

 

心臓CTの撮影風景

 

 

心臓のCT検査を受けるように言われました。

 

検査時間はどれくらいかかるんですか?

 

 

 

検査時間はだいたい15分程度で終わります。

 

入院の必要もありません。

 

 

検査前に食事をしても大丈夫ですか?

 

 

検査では、造影剤を使用しますので、

 

食事は検査の3時間前までに済ませてください。

 

午前中に検査を受ける方は、

 

検査終了後に食事をとっていただいております。

 

 

 

 

心臓CT検査で何をする?

 

心臓の大事な血管である

 

冠動脈(かんどうみゃく)を

 

撮影する検査です。

 

 

一般的な心臓CT検査の流れ

 

(冠動脈CT)は以下の通りです。

 

検査室を出るまでの時間は

 

10分〜15分程度です。

 

@受付を済ませて検査着に着替える

 

A造影剤用の注射の準備

 

B入室(検査開始)
    
C撮影

 

D退室・着替え

 


心臓CTは何のための検査?

 

心臓CTは冠動脈CTとも呼ばれるように、

 

心臓の筋肉に血流を運ぶ

 

冠動脈(かんどうみゃく)を調べる検査です。

 

冠動脈は、主に3本の主要な血管があり、

 

この血管が動脈硬化で細くなって

 

血液の流れが悪くなると

 

狭心症 (きょうしんしょう) の原因になります。

 

狭心症は、主に運動やストレスなど、心臓に負荷が

 

かかったときに不快な胸の痛みを引き起こします。

 

 

 

また、この血管が完全に詰まると心臓の筋肉に

 

血流が流れてこなくなるので、心臓の筋肉は

 

部分的に死んでしまいます。

 

これを壊死(えし)といいます。

 

 

心臓の筋肉が部分的に壊死した状態が

 

心筋梗塞(しんきんこうそく)です。

 

 

心筋梗塞は多くの場合、突然の胸痛や胸苦しさと

 

ともに発症し、命にかかわる危険な病気ですが、

 

治療により生還しても心臓の傷が残りますので、

 

できれば避けたい病気です。

 

 

 

気を付けるべき胸の痛みの症状の特徴は別にまとめて

 

いますので、下記のリンクから是非ご参照ください。

 

 

心臓CTのメリット・デメリット

 

心臓CTの一般的な

 

メリット・デメリットをまとめます。

 

心筋シンチでしか評価できないこともあるため、

 

検査の実施についての個別の判断は、

 

かかりつけの医師に相談しましょう。

 

 

心臓CT 3つのメリット

 

冠動脈の状態が詳しくわかる

心臓CTの中でも冠動脈の撮影をする冠動脈CTでは

 

心臓にとって重要な冠動脈が鮮明に撮影できます。

 

また、カテーテル検査も冠動脈を移す検査ですが、

 

動脈に管を入れる検査であり一般的に入院して行う

 

検査になります。

 

検査時間が短い

冠動脈CTは、MRIで冠動脈を撮影するよりも

 

短時間で撮影できます。

 

心臓の形態を立体的に撮影できる

冠動脈をみるだけでなく、心臓全体の複雑な構造も

 

立体的に詳しく撮影できる検査です。

 

手術などの治療前の検査としても活用されています。

 

 

心臓CT 3つのデメリット

 

造影剤を使用する

造影剤を使用するため、腎臓が悪い人・

 

造影剤にアレルギーがある人にはできません。

 

 

不整脈・頻脈では画質が悪い

一般論ですが、不整脈・頻脈では画質が悪く

 

なって、診断精度が低下することがあります。

 

 

検査の内容によっては時間が長い

冠動脈CTは比較的短い時間で終わる検査ですが、

 

心臓の筋肉の血流分布を撮影するなど、内容に

 

よっては相対的に検査時間が長くなります。