心臓の検査

心臓MRIとは?

本記事では、心臓MRIの具体的な内容や

 

注意点を記載しています。

 

検査のご予定のある方はぜひ参考に

 

してみてください。

 

心臓MRIの撮影風景

 

 

心臓のMRI検査を受けるように言われました。

 

検査時間はどれくらいかかるんですか?

 

 

 

検査時間はだいたい45分〜1時間程度で終わります。

 

入院の必要はありません。

 

 

検査前に食事をしても大丈夫ですか?

 

 

検査では、造影剤を使用しますので、

 

食事は検査の3時間前までに済ませてください。

 

 

 

 

心臓MRI検査で何をする?

 

心臓MRIは、心臓の動きや形、

 

心臓の筋肉の状態について、MRIを

 

使って調べる検査です。

 

一般的な心臓MRI検査の流れは

 

以下の通りです。

 

検査室を出るまでの時間は

 

45分〜1時間程度です。

 

@受付を済ませて検査着に着替える

 

A造影剤用の注射の準備

 

B入室(検査開始)
    
C撮影

 

D退室・着替え

 

 

 

 

MRIはX線を使わない検査

 

心臓MRIは、X線を使わない検査です。

 

心臓の形・動き・心臓の筋肉の状態

 

などを詳しく調べることができます。

 

 

 

どんな心臓の病気を診断する?

 

心臓MRIで見つけるのが得意な病気は、

 

心臓の筋肉に異常が起こる

 

心筋症(しんきんしょう)という病気が

 

疑われるときです。

 

 

 

心臓MRIの画像


上の画像で白枠の中の画像が心臓MRIで撮影した心臓の左心室です。
下に同じ人のCTやSPECTなど、他の方法で撮影した左心室の画像を示していますが、
造影剤を使った心臓MRIでは, 他の画像検査では映らない左心室の心筋の病変を映し出しています。
画像の中で白く浮かび上がっているのが心筋症の病変部です。

 

 

心筋症は心臓の筋肉に異常がおこり、

 

心臓の動きが弱くなったり、

 

重大な不整脈の原因と

 

なることがあります。 

 

 

原因や根本的な原因や治療がわからない

 

心筋症も多いですが、治療薬が存在するタイプ

 

の心筋症もあるので、医師の指示のもとで

 

心臓MRIで調べてもらいましょう。

心臓MRIのメリット・デメリット

心臓MRIの一般的な

 

メリット・デメリットをまとめます。

 

心臓MRIでしか評価できないこともあるため、

 

検査の実施についての個別の判断は、

 

かかりつけの医師に相談しましょう。

 

 

心臓MRI 4つのメリット

 

X線を使わない

放射線の被ばくがないので、子供・若年者(特に女性)でも
安心して受けられる検査です。

 

造影剤を使わなくてもある程度撮影できる

心臓の動きや形状を映し出す動画撮影は

 

造影剤がなくても撮影できます。

 

心エコーに比べて死角がない

心臓MRIでは心エコーと比べて死角がなく、

 

心臓全体をすみずみまで撮影できます。

 

心臓の筋肉の異常を発見できる

心エコーでは映らないような心臓の異常を

 

画像として映し出すことができます。

 

 

心臓MRI 4つのデメリット

閉所恐怖症の人には不向き

CTもMRIも機械のおおまかな

 

見た目は似ていますが、

 

MRIの方がやや奥行きがあり、

 

閉所が特に苦手な人は

 

不向きな検査です。

 

検査時間が長い

CTと比べて様々な項目を調べられる

 

反面、検査時間がかなり長い

 

ことは覚えておきましょう。

 

造影剤を使用する

造影剤を使用した撮影は、

 

心臓MRIの重要な部分ですが、

 

腎臓が悪い人には使えません。

 

腎機能が悪い人は心臓MRIで

 

調べられる内容に

 

やや制限が生じます。

 

また、

 

造影剤にアレルギーがある人にも

 

検査は実施できません。

 

ペースメーカーなど体内に機械や金属があると実施しにくい

 

ペースメーカー本体や電極自体は

 

MRIの撮影に耐えられる材質でも、

 

心臓MRIの撮影を実施するには

 

様々な条件があり,

 

簡単には実施しにくい実情があります。

心臓MRIと安全上の注意